のぞみ幼稚園についてのQ&A


Q.のぞみ幼稚園は、どうして制服じゃないの?

A.制服だと、〇〇ちゃんというまえに、〇〇幼稚園の子というふうに見えてしまいませんか。制服があると、先生は、遠足に出かけた時などに自園の子どもが一目でわかるので、園児の管理もしやすくなります。でも、子どもには、ひとりひとり個性を持った人格があります。ですから、ひとりひとりを大切にした保育をするために、のぞみ幼稚園には制服がありません。制服があると無意識のうちに管理優先になってしまい、ひとりひとりを大切にできなくなってしまうと思うからです。

また、衣服はお子さんの個性やセンスを育てる大切な要素です。最初は大人が選んであげていても、だんだんお子さんが自分自身で他人の真似ではなく自分に一番似合った服を選べる目を育てることも大切なことだと思います。

また、幼稚園はお子さんにとって初めての集団生活ですので、幼稚園に行くということだけで大変な緊張を強いられています。子どもたちがのびのびと遊ぶためには、幼稚園はできるだけ家庭と違和感のない方が良いと思います。中学生、高校生でしたら制服を着ることによって気持ちが引き締まり、学校に行く心構えができるのかもしれませんが。

幼稚園によっては、制服を汚さないためにでしょうか、朝、幼稚園に着いたら体操着等に着替えてから遊ばなければならない幼稚園もあります。新入園児は、着替えるだけで時間がかかります。帰る時には、また制服に着替えなければならないので、遊べる時間がかなり減ってしまいます。幼児は、遊ぶことが学びであり仕事です。

小学校の制服について

当園のある香川県は公立小学校にも制服(PTAの要望による標準服?)が定められています。日本は憲法で服装の自由が認められていたはずなのですが、義務教育なのに制服があるのは変?ですね。


Q.制服がないと子どもの服装の華美をきそうことはありませんか?

A.子どもたちは、毎日、かけっこをしてころんだり、砂場で遊んだりしてドロンコになって帰ります。お子さんの生活を第一に考えれば、みなさん活動しやすく汚してもかまわない服をお着せになるようです。時には、今日はお誕生日だからと、いつもはズボンをはいてくる活発な女の子が、ちょっとおしゃれなワンピースを着てくることもあります。でも、そういう時は、その服装に合わせた行動をするようです。子どもなりにTPOを身に付けるのでしょうね。


Q.のぞみ幼稚園では、お勉強は教えてくれないのですか?

A.幼稚園で、いわゆるお勉強をすれば、小学校の低学年のうちは多少なりとも役に立つかもしれません。でも、本当に役に立つのは、がんばる力が必要となったときに、がんばれる力のもととなるものを持つことです。

 幼稚園では、まずは、お子さんが幼稚園生活を楽しめるようになること。知識としてではなく、いろいろな遊びや友だちとのふれあいのなかで、「生きているって素晴らしいな、友だちって(人間って)いいな」と身体に満ちあふれさせて欲しいのです。小さいときに生きていることの素晴らしさを体験していれば、きっと大きくなって、人生が苦しくなっても、もう一度がんばれる力が生まれてくると信じています。
 そうして、幼稚園生活を楽しめるようになったら、自分のやりたいこと(将来の「夢」につながる種)を見つけ、その何かをやりたいという欲求をエネルギーとして、困難にぶつかっても、それを自分の力で乗り越え、やりとげようとする、「がんばれる力」がつくように育てたいと思っています。

のぞみ幼稚園ではワークブック等を使って一斉にお勉強を教え込むことはしていませんが、絵本の読み聞かせや、さまざまな言葉遊び、文字遊びをとおしてお子さんに文字への興味や意欲を引き出すようにしています。そして、興味をもった時には一人一人ていねいに教えていますので、小学校で文字が覚えられなくて困るということはありません。

高校入試、大学入試という受験戦争がありますから、幼稚園からお勉強をというお母さま方のご要望はもっともだと思います。遊んでばかりいないで、その時間、お勉強させれば頭がよくなるとお思いになるかもしれません。けれどもお子さま一人一人興味のでる時期も、理解する力がつく時期も異なっていますから、一斉に同じ時にワークブック等を使っての文字や数の指導は、それこそ無駄なだけではなく、かえってお子さんがそれらを学ぶ基礎的な力を育む大切な時期を妨げてしまっているのです。

たとえば、子どもは「さ」と「ち」などの文字の左右を間違って書くことがよくあります。これは右と左の区別が感覚的に身についていないことによっておこります。一斉に同じ時に教えようとすると、まだ右と左の区別が感覚的に身についていない子どもは大変苦労し、自分はどうしてできないんだろうと悲しい思いをすることにもなります。右と左の感覚的な区別は生活の中で徐々に身についていくものですから、遊んでばかりいるように見えても、かえって遊ぶことによって、自然に文字や数を覚える力もついているのです。


Q.小学校に入学するまでに、どの程度文字の読み書きができたらいいのでしょうか?

A.「自分の名前の読み書きができる」というのが理解力の一つの目安となっています。子どもは幼稚園や家庭での生活の中で言語能力を身につけていきますが、自然で普通の発達であれば、5歳児の中頃には清音46文字はほとんど読め、まだ字を書くことに興味がでていなくても、わずかな手助けで書くことができるようになっています。ですから、のぞみ幼稚園でも、この時期には、自分の名前が書けるように指導しています。名前の7文字ないしは8文字が書けるようになれば、その他の文字の中で覚えやすい文字「し、い、こ、の、か、お」などもすぐに書けるようになりますから、書くことができる言葉も増し、書くことが面白くなってきます。そして、ほんの何週間かで文字をマスターすることができます。ですから、あまり早くからあせって教えてみても効果がないばかりではなく、かえって勉強ぎらいにさせることになってしまいます。


Q.のぞみ幼稚園は、鼓笛隊をやらないのですか?

A.鼓笛隊は華やかで、一見すばらしい音楽教育がなされているように見えます。けれども、パレードのために炎天下で長時間練習したり、また雨の中でパレードをしたりと、楽しいはずの音楽が、忍耐力養成の時間になってしまいます。

のぞみ幼稚園では「自分の声」というすばらしい楽器を使って「歌うこと」を音楽的表現活動の中心としています。4歳児の後半、あるいは5歳児になると、自分で歌いながら踊って表現する「オペレッタ」を全員で演じます。のぞみ幼稚園では、のぞみ幼稚園の子どもたちのクリスマスのために、作曲家の藤田妙子先生に依頼して、「何かいいことが始まりそう」というオペレッタを作曲していただきました。

また、3・4歳児はカスタネットやタンバリン、すずを使って、遊びの中でリズム感を身につけるようにし、4歳児の後半から少しずつ、自分でメロディーが楽しめるようにハーモニカの練習もしています。

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のぞみ幼稚園 tel(087)843-2107 fax(087)844-3677

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