この本が発売されるのを1年半も待っていました。

ライラの冒険3「琥珀の望遠鏡」14.2.4

フィリップ.プルマン・作/大久保寛・訳(新潮社・刊)
四六判/680ページ/2800円(本体)/ISBN:4-10-538903-3

面白かったと同時に、また1作目から読み直して再検証したくなってしまったので、現在、「黄金の羅針盤」を読んでいるところです。それで、「琥珀の望遠鏡」については、とりあえず、新潮社のHPの解説を紹介しておきます。

(以下、新潮社HPより)
2001年ウィットブレッド賞を獲得!!
『琥珀の望遠鏡』が児童文学部門賞に続き、ウィットブレッド・ブック・オブ・ザ・イヤーを獲得。このウィットブレッド賞は、ブッカー賞と並ぶ英国の二大文学賞です。『黄金の羅針盤』『神秘の短剣』に続くシリーズ3作目。未来を読む羅針盤を持つ主人公ライラに備わった力を巡り、人間界・魔女界入り乱れ、大きな戦いが始まる。人類の未来を左右する〈ライラの力〉とは一体なんなのか……。1、2作で展開したすべての答えが3作目で解き明かされる。(以上、新潮社HPより)


ライラの冒険1「黄金の羅針盤」12.5.24

フィリップ.プルマン・作/大久保寛・訳(新潮社・刊)
四六判/526ページ/2400円(本体)/ISBN:4-10-538901-7

このお話の舞台は、私たちの住む世界の「パラレルワールド(異次元世界)」らしい?です。私たちの住む世界に、よく似ていますが、魔女や人間のように言葉を話すクマがいます。真理計(黄金の羅針盤)を持つ、ライラという勇気のある少女が困難に立ち向かって活躍します。お話は文句無く面白く、早く2作目、3作目を読みたいという気持ちになります。

(以下、新潮社HPより)
『指輪物語』『ナルニア国物語』『はてしない物語』に熱中したすべての人々へ! 
英国の大学寮に住む少女ライラの周りでは、子供が次々に誘拐されている。北極で何かの実験に使われているという噂で、真相を探っていた探検家のライラの叔父も何者かに監禁されてしまう。みんなを救うべく、ライラも北極へ向けて旅立つのだが……。世界中を夢中にさせている今世紀最後の冒険ファンタジー。カーネギー賞受賞!(以上、新潮社HPより)


ライラの冒険2「神秘の短剣」12.5.31

フィリップ.プルマン・作/大久保寛・訳(新潮社・刊)
四六判/422ページ/2100円(本体)/ISBN:4-10-538902-5

2冊目は、私たちの住む世界?が舞台です。訳者の大久保寛さんへのインタビューがニフティーの児童文学の会議室に掲載されていました。第2巻「神秘の短剣」についての部分を紹介させていただきます。
http://www.nifty.ne.jp/forum/flitrans/yamaneko/int/hokubo.htm

Q★シリーズ2作目の『神秘の短剣』ずばり、1作目をふまえての読みどころを教えていただけますか。

A☆ストーリーテリングの妙で読ませる本なので、ネタバレなしに話すのはたいへんむずかしいですね。1作目をまだ読んでいない方もいるでしょうし。
 まず、注目はウィルという新しい登場人物。この少年がライラと出会い、ふたりが”アダムとイブ”の役目をになっていて、この壮大なファンタジーのテーマが、再創世(世界の再創造)であることがわかってきます。でもまあ、そんなことはどうでもよろしくて、謎が謎を呼ぶ巧妙なストーリー展開、危機また危機の連続のハラハラドキドキ、とにかく、近ごろこんなにテンポよく読める物語はめったにないので、話のおもしろさをそのまま素直に堪能してほしいです。
 とくに、14章、気球乗りのリーとダイモンのやりとりは感動的、人間とダイモンの密接なつながりもよくわかり、痛切で涙すらこぼれます。ここだけ読むためにも、『神秘の短剣』は一家に一冊ぜひ必要でしょう。ラストは、明日にも3作目を読みたくなる、「そんなせっしょうなぁ」という終わり方です。
(『月刊児童文学翻訳』2000年4月号より)

訳者の大久保寛さんのHPへ
http://www.rivo.mediatti.net/~ohkan/
ご趣味のウクレレについてのHPです。翻訳については、プロフィールのコーナーをご覧ください。

やまねこ翻訳クラブ
http://www.nifty.ne.jp/forum/flitrans/yamaneko/index.htm
海外の児童文学の翻訳者のHPです。データーベースも充実しています。


「ハイペリオン」14.2.4

ハイペリオン(早川書房 ) ダン・シモンズ

ライラの冒険シリーズもかなり読みごたえのある本ですが、このハイペリオンのシリーズは、
さらに読むのにエネルギーを必要とします。でも、読み始めたら、面白くて読むのをやめられません。
SF小説(成人向け?ファンタジー)ですが、最後に「虹の彼方に」を歌う場面が出てくるところが好きです。
映画の「ユーガットメール」も最後のタイトルロールの時に「虹の彼方に」が
流れるところが気に入っています。


「ハイペリオン」、「ハイペリオンの没落」、「エンディミオン」、「エンディミオンの覚醒」の4部作です。
1冊目の「ハイペリオン」は、登場人物が、それぞれの立場から語ったお話が集まっているという構成なので、
少し、とっつきにくいかもしれませんが、2冊目、3冊目と読み進むにつれて、それぞれのお話が、織物の
縦糸と横糸が交差して1枚の布になるように、素晴らしい模様(物語)が浮かび上がってきます。

「ハイペリオン」、「ハイペリオンの没落」は文庫本になっています。

ハイペリオン 上・下 ハヤカワ文庫SF
ダン・シモンズ 著/酒井昭伸 訳
ISBN4-15-011333-5 \800(税別)
ISBN4-15-011334-3 \800(税別)

ハイペリオンの没落 上・下 ハヤカワ文庫SF
ダン・シモンズ 著/酒井昭伸 訳
ISBN4-15-011348-3 \860(税別)
ISBN4-15-011349-1 \900(税別)

詳しい解説は、赤川仁洋さんの「名文美術館」を参照してください。
http://www.page.sannet.ne.jp/touzin/meibun4.htm


こんな本読みました その3へ

下記も、私のおすすめの、ぜひ、みなさんに読んでいただきたい本の解説、抜粋等です。

「センス・オブ・ワンダー」(R.カーソン・著)

「障害児のいる暮らし」(毛利子来・著)

「さよならウサギ」(寺内定夫・著)

ちょっと理屈ぽいことが好きな人はこちらもどうぞ

のぞみ幼稚園 園長 樫村文夫

tel(087)843-2107 fax(087)844-3677

Email kodomo@nozomi.ac.jp

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