シリーズ「あらしのよるに」15.2.14

シリーズ「あらしのよるに」
あらしの夜に、まっくらな小屋の中で、ヤギとオオカミが、お互いに相手の姿が見えないために、相手を仲間だと思って過ごしました。しらずに、おしゃべりするうちに、ふたりは親友になりました。夜明け前に相手の姿を見ないままで、ふたりは再会を約束して別れました。「あらしのよるに」を姿のわからない相手を見分けるための合言葉として。そして、翌日の昼間、再会しました。
子どもに読んであげても5歳児以上なら理解できると思います。小学校3年生でしたら、自分で読めます。大人の読み物としても、楽しめる絵本だと思います。全6冊で、普通サイズと、大きいサイズがあります。ちょっと高いけれど、絵本として楽しむなら大きいサイズの本がいいかな。

第1部 あらしのよるに
木村裕一/文 あべ弘士/絵 講談社/発行
あらしの夜に真暗闇の山小屋で出会ったオオカミとヤギ。お互いの姿が見えないので,ふたりともすっかり仲間と思い込んで……。
小型198×156mm :48ページ ISBN4-06-252852-5 本体価・1000円
大判241×187mm :48ページ ISBN4-06-210293-5 本体価・1400円

第2部 あるはれたひに
おたがいの正体を知らずに,友だちになってしまったオオカミとヤギ。約束どおり会った2ひきは……!?
小型 ISBNコード4-06-252870-3

第3部 くものきれまに
ヤギのともだちになったオオカミを,もう一ぴきのヤギが仲間と思い…。
小型 ISBNコード4-06-252874-6

第4部 きりのなかで
きれいな月を見せたくて,ヤギのメイを呼び出したオオカミのガブ。ところが,他のオオカミが現れて…。
小型 ISBNコード4-06-252875-4

第5部 どしゃぶりのひに
友だちであることが仲間にばれたヤギのメイとオオカミのガブ。2ひきはそれぞれの仲間から,相手の秘密を探れといわれ……。
小型 ISBNコード4-06-252876-2

第6部 ふぶきのあした
最終話 結末は
小型 ISBNコード4-06-252877-0

ゲーム脳の恐怖

ゲーム脳の恐怖
テレビゲームは、現代の子どもたちの遊びとして定着しています。著者は、脳神経科学者で、脳へ影響を、脳波から分析しています。著者によると、テレビゲームばかりしていると、意欲、判断など、人間にとって大切な、考えるという働きをする脳の前頭前野(ぜんとうぜんや)が、働かなくなってしまうそうです。テレビゲームが上手になるということは、一見、頭の働きが良くなるというように思えてしまいますが、実は、目で見て反射的に指が動くようになるということは、目から指へのバイパス回路を作ってしまうようなもので、頭の中で考えるということをしなくなることのようです。大人でもパソコンのブラインドタッチができるようになったと喜んでばかりはいられないのかもしれません。かえって、1本指でキーボードをポツポツと打つほうが頭の働きには良いのかもしれませんね。この本のタイトルで「恐怖」という表現を使っているのは、人間は、考えるということをしないと、衝動的になってしまい、すぐキレる恐い人間になってしまうということからでしょうか。
森 昭雄著 NHK出版 生活人新書 196p 定価:本体660円+税

電磁波の影響等については、こちらを見てください。

子どもはことばをからだで覚える

子どもはことばをからだで覚える
著者の研究によると、胎内のあかちゃんは、お母さんの言葉を文字のつづりとしてではなく、音の高低やリズムとして聞いている(感じている)そうです。きっと、ここちよい音楽を聞いているのと同じなのでしょうね。今まで、胎教というと迷信のように思っていましたが、この本を読むと、胎児に絵本を読んで聞かせることも意味のあることだと思えるようになりました。「鼓子の読書初め」を見てください。
正高信男/著 中公新書\680

カニグズバーグ作品集 別巻
カニグズバーグ講演集「トーク・トーク」
トーク・トーク
「クローディアの秘密」等、多くの児童文学の傑作を書いている、カニグズバーグの作品集が出版されました。別巻として、「トーク・トーク」というカニグズバーグの講演と批評を集めた講演集が収められています。アメリカの児童文学と図書館の関係など、とても興味のある内容がつまっています。昨年(平成14年11月)香川県立図書館でこの別巻を訳された清水真砂子さんの講演会がありました。清水真砂子さんは「ゲド戦記」の訳者としても知られています。来月はいよいよ「ゲド戦記」の第5巻が出版されるそうで、楽しみにしています。

カニグズバーグ作品集 E.L.カニグズバーグ
全9巻・別巻1セット 本体 26,600円 岩波書店
〈 全巻の構成 〉
1 クローディアの秘密 ほんとうはひとつの話 (E.L.カニグズバーグ/松永 ふみ子 訳)
本体 2,500円
2 魔女ジェニファとわたし ベーグル・チームの作戦 (E.L.カニグズバーグ/松永 ふみ子 訳)
本体 2,700円
3 ぼくと〈ジョージ〉 ドラゴンをさがせ (E.L.カニグズバーグ/松永 ふみ子,小島 希里 訳)
本体 2,700円
4 誇り高き王妃 ジョコンダ夫人の肖像 (E.L.カニグズバーグ/小島 希里,松永 ふみ子 訳)
本体 2,800円
5 なぞの娘キャロライン 800番への旅 (E.L.カニグズバーグ/小島 希里 訳)
本体 2,700円
6 エリコの丘から (E.L.カニグズバーグ/小島 希里 訳)
本体 2,500円
7 Tバック戦争 影‐小さな5つの話 (E.L.カニグズバーグ/小島 希里 訳)
本体 2,800円
8 ティーパーティーの謎 (E.L.カニグズバーグ/小島 希里 訳)
本体 2,500円
9 13歳の沈黙 (E.L.カニグズバーグ/小島 希里 訳)
本体 2,500円
別巻 トーク・トーク (E.L.カニグズバーグ/清水 真砂子 訳)
本体 2,900円


こんな本読みました その4へ

下記も、私のおすすめの、ぜひ、みなさんに読んでいただきたい本の解説、抜粋等です。

「センス・オブ・ワンダー」(R.カーソン・著)

「障害児のいる暮らし」(毛利子来・著)

「さよならウサギ」(寺内定夫・著)

ちょっと理屈ぽいことが好きな人はこちらもどうぞ

のぞみ幼稚園 園長 樫村文夫

tel(087)843-2107 fax(087)844-3677

Email kodomo@nozomi.ac.jp

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